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和菓子を味わうポイントは、 「背景」を楽しむということ |
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日本の食文化や風土に深く関わりながら発展してきた和菓子を よりおいしく味わうために、注目したいポイントをご紹介します。 和菓子は”五感の芸術”といわれています。 食べ物としての味覚、視覚、触覚はもちろん、 ことに特徴的なのは聴覚と嗅覚への刺激です。 まず、聴覚について言えば、和菓子には「菓銘」というものがあります。 例えば、柿を型どった菓子には「里の秋」「はつちぎり」など 店ごとに異なる名前が付いています。 「はつちぎり」というのは女流俳人、加賀野千代女が嫁入り前に詠んだ句の 一節からとったものだとか。 菓銘にはさまざまな意味が込められていることがあります。 語感からそれらを感じ取って楽しむ、 これが和菓子がもたらす聴覚刺激の特色です。 次に嗅覚刺激ですが、大方和菓子はほのかな香りを特徴としています。 ほのかな香りをたのしみながらいただきたいもの。 例えば最近では「桜餅」を食べると葉の味ばかりが強く 餅のおいしさがなくなってしまう。 葉をむくと餅に葉の移り香がうっすらとつく、 そのほんのりした香りを楽しむのが和菓子の味わい方です。 |
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また、季節感も重要なポイントです。 和菓子は季節を先取りし、それを表現するもの。 冷暖房設備のない昔の人々にとっては、 寒い冬に春を待ちわびる心は非常に強いものがあったはず。 四季の変化の明確な日本で、自然と共に暮らしていた人々は、 季節の移り変わりにも敏感でした。 和菓子はそんな人々の精神的な部分とも結びつきました。 現代において我々は、失われてゆく自然や季節感を和菓子の 中に見出すことができるのです。 このように日本の文化、自然、風土といった背景の部分にまで 目を向けることが、一層和菓子の味わいを増すポイントではないでしょうか。 小さな和菓子に込められた大きな思いを、皆さんも楽しんでみてください。 |
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